違和感
- ナマケモノ店主
- 2018年7月1日
- 読了時間: 2分
巷に溢れる「みんな、つながろう!」みたいな雰囲気を醸し出す、あえて言うなら『コミュニティ創造系』とでも呼ぶのだろうか?そんなイベントやキャンペーンがたくさんある。 (こういう呼び方さえもイマドキという感じで、あまり好きにはなれないのだが) その醸し出す雰囲気の条件ってなんだろう? *みんな *平等 *ほのぼの *やさしさ
*てづくり *自然 *環境 *若者 *家族 *子供 *芸術 *人間 きっとまだまだあるのかもしれない。 こうしたイベントのテーマはここ数年、ずいぶんと目にするようになってきているけれども、あきらかにムーヴメントであるだろうし、どこか耳障りのいいファッションになっている。 そして根底にあるのは、行き過ぎた感を演出する「資本主義」「物質主義」へのアンチテーゼであるかのようだ。 これらのムーヴメントを真っ向から反対しているのではない。
大きく違和感を感じるのは、二項対立でものごとを捉えてしまう思考パターン、つまりアンチテーゼというものは何かの対局でしかなく、人々がそれに向かって一斉に突き動かされていく様子なのだろう。 *みんなと個人 *平等と不平等・格差 *てづくりと工業製品 *自然と環境破壊 *人間とAI・コンピュータ おそらく現実的な問題への不安感が、こういうムーヴメントを起こさせるのだろうが、これっていつの時代にも起こってきたことで、下手をすれば戦争へと進んでみたりもしたし、革命や暴動へと進んでみたりもした。 だから、どっちに転んでも違和感が溢れ出してくるのだ。 SNSが出てきたことで、それらは加速した。もちろん便利だし、世界が大きく広がったことだけは間違いない。 重要なのは世の中の現象を俯瞰して見つめ直し、全体の構造がどうなっているのかを考えることでなにかに絡め取られない生き方ができるのではないだろうか?
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