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GW後半突入

沢山の人たちがこの季節になると移動する。 よく言われる『民族大移動』などとも表現されることが多い、このGW期間。 あるものは故郷に戻り、あるものは見知らぬ土地へと向かう。 そして、ここナマケモノにもたくさんの人たちがやってくる。 『月日は百代の過客(はくたいのかかく)にして、行きかふ年もまた旅人なり』 (月日は永遠の旅人であり、来ては過ぎゆく年もまた旅人のようなものである。) さすらいの旅に出たい気持ちを抑えられず つい思い出すのが松尾芭蕉のこの言葉。 『舟の上に生涯を浮かべ、馬の口とらへて老いを迎ふる者は日々旅にして旅を栖(すみか)とす。』

(川を行き交う舟の上で人生をおくる船頭、 馬の口をつかまえて老いを迎える馬借などは、 毎日が旅であり、旅をすみかとしている。) 旅とは昔から人びとの心を捉えてやまないものなのだ。 いまでこそ安全に、より遠く、より速く移動できるようになったが、命の危険を犯してまで旅をしたかったことが、この奥の細道からもうかがえる。 『古人も多く旅に死せるあり。』

(旅の途上で死んだ者も多い。) 『片雲の風に誘はれて、漂泊(ひょうはく)の思ひやまず・・・』

(千切れた雲がたなびくのに誘われて、 さすらいの旅に出たい気持ちを抑えられず・・・) 片雲とは風に吹かれるまま、気の向くままに移動するノマドのようなもの。 旅に目的はあってもなくてもよい。 その土地々々で人と出会い、刺激し合い、震えるものが旅だと思うからだ。


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