欲しいクルマはなんですか?
- Yuhji Futami
- 2018年4月10日
- 読了時間: 2分
今年、クルマの車検をむかえるにあたぅて、そろそろ次をクルマを決めないといけないと思いつつ、なかなか乗りたいクルマに出会うことができず、悶々としていた。
もちろん資金が潤沢にあるわけではないので、購入の仕方も大いに検討しなけれならなかったのだが、それ以上に触手が動くようなクルマがないのだ。
日本がバブル経済に浮かれていた頃、日本の車メーカーは次々とニューモデルを市場に投入していった。
そして、それが世界へ波及していった時代。Japan as No,1と騒がれ、日本製品が海外の市場をも飲み込んでいくほどの勢いがあった時代には、実験的なクルマも多数見られた。
当然、時代背景もあっただろうが、乗りたいクルマが多かった気がする。
その後、日本はバブルが弾け、日本社会全体が冷え切った冷蔵庫の中で、生き残りをかけるべく方向転換を迫られる。
社会にはアソビというものがなくなり、より効率的でよりリスクが少なく少しでも効果的な利潤を上げるべく躍起になっていたために、クルマだって冒険的なアソビ心は鳴りをひそめ、燃費が良く実用的であり、それでいて日本の技術を結集したハイブリッド車が登場するのだが、なぜかどこのメーカーも同じようなデザインになっていった。
グローバル化が叫ばれる以前は、それぞれのメーカーの特徴がデザインには必ずあり、それがメーカーの顔でありイメージだったはず。
それなのにグローバル化が進むと、より画一化が進み、お行儀の良さだけがが目立つものが多くなった。
このルノー4 はその対極にある車かもしれない。

1961年から1992年まで実に30年以上もモデルチェンジなしで販売されてきたクルマである。
日本人からすれば怠慢ではないかというぐらいモデルチェンジをしなかったわけだが、ある意味完成されていたのかもしれない。
もちろん、乗り心地の良さとか快適性とか燃費の良さとかスピードとか加速とか、そんなプラスの要因とは無縁のようなクルマではあるが大衆車としての完成度は完璧なのかもしれない。
このクルマが時代を経て、より個性的に光り輝く。
しばらく倉庫で眠らせておいたのだが、こいつを乗りこなす方がナマケモノらしくていいのではないかという気になっている。
こいつが走っているのを見かけたら、手でも降って欲しい。
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